オーストラリアの先住民族アボリジニ。彼らが東南アジアを経てオーストラリアに辿り着いたのは、地球がまだ氷河期だった5万年以上も前のことです。未知なる大地オーストラリアへの移動は、彼らにとって
『ドリームタイム −夢の時間−』 の始まりでした。夢の始まりとは、つまり信仰の始まりのことです。 彼らは、太古に存在した神が自然や食物、人間を創造し、太陽と大地と人、動植物は一体で、万物には精霊が宿っていると信じています。
そして、これらに基づいた様々な神話が語り伝えられています。 この独自の信仰は、自然と共存していく為の知恵として彼らの生活に脈々と生き続けてきました。 それゆえに、彼らの動植物に関する知識は人並みはずれて優れているのです。
アボリジニは、虫や木の実、木の根を食べ、その木や植物の繊維からは、集めた植物を運ぶためのかごや道具類を作って暮らしていました。
また、アボリジニは数種のハーブ系の植物を煎じて飲んだり、蒸してその蒸気を体に当てたり、草を灰とともに練り湿布として使うなど 種々の治療に使用してきました。その植物の中で最もよく使われてきたもののひとつが、オールドマンウィード(Old
Man Weed)なのです。 オールドマンウィードは、万能であるところから、あらゆる物事に長じている長老のように賢いという意味で名付けられたとされています。
ボブはオーストラリアのヴィクトリア州で生まれました。彼の母親は、ウェンバ・ウェンバというアボリジニ部族の出身で、
特にハーブ系の植物については、実に多くのことを知っている人でした。 アボリジニは、文字を持たない民族です。食物になる木の実や虫の見つけ方は母親から、動物の捕らえ方は父親から、
それぞれ子どもたちへと伝えられました。こうしてハーブ薬のつくり方は母親から息子のボブに、何度もくり返し教えられました。
オールドマンウィードは、オーストラリア東南部を流れるマレー川の川岸に自生するセンチペダカニンガミ(centipeda
cunninghamii)という植物のことで、 その抽出エキスはあらゆる皮膚のトラブル、風邪などの治療に有効で、アボリジニが先祖代々使ってきたものです。
初め、ボブの持つハーブの知識と医師である妻ジュディスの薬学の知識を生かし、彼らはオーストラリアで「Koori(クーリー)」として知られるオイントメント(軟膏)を開発しました。 そのクリームはオールドマンウィードエキスを主成分にして、それにティーツリー油、ゼラニウム油、イランイラン油、ラベンダー油、ビャクダンオイル(香料)等を、
それぞれ絶妙なバランスで配合することにより、大変効果的なオイントメントになったのです。
ボブは、このオイントメントを世界中の多くの人たちに使ってほしいと考え、1996年AOB
AUSTRALIA 社を通じて全世界への販売が開始されました。
Australian O Ointment(オーストラリアン
オー オイントメント)は こうして誕生したのです。
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